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2019/05/30

背中の痛み、深呼吸時の痛み

少し気絶しているうちに、6月がもう目の前

なんでも今年の梅雨は入りが遅く、明けも遅くなるとかならないとか

夏は好きでも暑いのが苦手な私には、湿気はできるだけない方がありがたい・・・


さて、最近滞っていたブログもぼちぼちと

背中の痛み、特に肩甲骨の内側辺りに痛みやしびれ感を訴える方は少なくないです

(写真の黄色で囲んだ辺り)



先日、同じところを負傷して来院された方がいました

問診ではコップに飲み物を注ごうとして痛みが走った

背中の痛みに加えて、深呼吸の吸う時にピキッとした痛み

痛みのレベル10段階中で8

徒手検査では

肩関節の可動域は挙上に可動域制限

首の可動域は患側の方に回旋、側屈などの可動域制限


こういった場合、肩甲骨回りの筋肉の緊張に加えて

胸椎・肋骨などの可動域が制限されている事が多くあります

この方も例外ではなく

体幹の回旋、肋骨でも制限がみられました


背骨と肋骨は関節で繋がっており

肩甲骨は肋骨に面していて、腕を上げる、引くなどの動作で

肩甲骨は肋骨の上を滑るように移動します

(右側は前にならえのように、腕を前にした状態)



右側の腕を前にしているものでは肩甲骨の外側

脇にある前鋸筋が活動しています

また、息を吸う動作に関与する筋としても、前鋸筋、小胸筋があります



この前鋸筋や小胸筋は肩甲骨から肋骨にかけて付着するものです

今回のケースの深呼吸の吸う時の痛みは、これらの筋や肋間筋を痛める

もしくは機能不全を起こしていたことによるもの


肩甲骨周り、脊柱・胸郭のモビライゼーション、関連筋のリリースで

背中の痛みや深呼吸時の痛みはほぼ消失

肩関節の可動域も改善しました


このような背中の痛みの中には、ガンなどの内科疾患が原因の場合もあります

疑われる時にはすぐに病院をご紹介しています(>_<)

でも、実際は筋や関節の可動不全によるものも数多くあって

その原因には日常生活や仕事、スポーツ特性での繰り返す動作や姿勢などがあげられます


身体の連動性などを確保し、生理的に無理ない状態にすることが

改善の近道であり、痛めない身体の基礎になります