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2015/3/30

「ほねつぎ」を考える

先週の土曜日は、私の所属する大阪府柔道整復師会で活躍してくれていた

事務員さんの送別会でした

彼はものすごく貢献してくれていたので、いなくなることで正直これから大変だと思いますが

彼の新しい挑戦を応援したいですううっ...

また逢う日まで!・・・です


さて、その席には私と同業の先生方が10名程参加されていたのですが

おのずと仕事の話で盛り上がります

業界の事

臨床の事

その中で大先輩の先生がおっしゃられていたのが、

「最近の柔道整復師は骨折も脱臼も診ない。この状況はダメだ」ということでした

古くは「ほねつぎ」と呼ばれ、整形外科が出来るはるか昔から

人々の骨折や脱臼を診てきていた日本の伝統医療のはずが

最近は診る人が少なくなってきている、、、と

法律で我々柔道整復師は、骨折・脱臼を診ることができることになっているにも関わらず

それを自ら放棄するのはおかしいんじゃないか?、、、と

そこには個人のスキルの問題や、リスクマネジメント、社会の構造や

生活様式の変化もあるでしょうが、残念でならないと思います

骨折や脱臼を診ることができるという事は、スポーツ大会等の応急救護の現場でも役立つことが出来ます

医師以外で骨折・脱臼を診ることができるのは柔道整復師のみです

スポーツチームのトレーナーとしてご活躍されている方も大勢おられます

東日本大震災のような災害の非常時にも、その能力は役立てることができます

その他の腰痛・首痛などをちゃんと診て、治せることはもちろんですが

こういった骨折や脱臼もちゃんと診れてこその「ほねつぎ」たる柔道整復師ではないでしょうか?

柔道整復師は店先に立ち、呼び込みをするような街のマッサージ屋さんではありません