紅葉がきれいな季節になってきました
さて、昨日も新患さんが何名か来られましたが
その会話の中で代償動作の話になりました
代償動作の「代償」とは
「心理的・生理的に欠けたものを補う働き」 ・・・ 大辞泉 第三版より
とあります
スポーツでボールを投げたり、日常生活で歩く・・・という動作は
脚や腕、体幹部が全て連動することで行われますが
体のどこかの動きが阻害されると、別の場所で補う動きが働きます
例えば脚が痛くてひょこひょこ歩く・・・
これは主にもう一方の脚や体幹部などで補う事で歩いています
これが代償動作です
たとえば
中学生、ハンドボールをしている男の子
彼は膝を痛めて来院されました
パッと見た感じでは腹筋も割れていい体に見えますが、横から見ると・・・
どうでしょう?お腹はぽっこり、猫背で肩甲骨は浮いています
とてもいい姿勢とは言えません
この姿勢で腰部を守るために腹筋が代償的に発達した状態です
このような姿勢では体幹部を機能的に使えていないため、
脚に負荷がかかることで脚を痛める原因になります
このような代償で体の連動性が損なわれ過負荷がかかることで
本当に動きの悪い部分の犠牲となり、他の部分を痛めてしまうことがあります
改善させるには、一番初めのところまで順を追っていくということになります
くわえて代償動作することで使わなくなった部分を、同じ痛みを再発させないようにするため
もう一度正しい動きをするように再教育する必要があります
代償動作というものをマネジメントし、体の連動性を高めることが
改善していく上でポイントになってきます