先週から今週にかけてぎっくり腰の患者さんが
数名続けて来院されていました(>_<)
ドイツ語では「Hexenschuss(魔女の一撃)」とも言われています
幸い私はまだなった事はないんですが
このぎっくり腰、季節の変わり目に多くみられます
その理由の一つとして
交感神経・副交感神経の優位性の変化があります
人間の体は一定の体温を保つことで、健康のための様々な機能の恒常性を保っています
ご存知の通り、低体温では凍死してしまいますし
逆に暑くなり、体温が上がりすぎると熱中症などで死んでしまいます
そのため人間は体内をいつも最適な状態に保っていますが
そのコントロールしているのが、交感神経・副交感神経です
季節は移り変わるにつれ、気温は変化していきます
人間はその気温の変化に合わせて、体内を最適な状態に保つために
体の活性度を変えています
ようするに
寒くなれば体の内部燃焼を増やすことで
暑くなれば体の内部燃焼を減らすことで
体内を一定の状態に保とうとするわけです
その調節が移り変わるのが、寒暖差の大きな季節
そう、春と秋になります
動物で言う、毛の生え変わる時期ってとこでしょうか
この時期は季節に順応していく過程で
目には見えない負担が体にかかっているのでしょう
重い荷物を持ったり、普段から腰にストレスを溜めている人は
ギクッとならないように注意して過ごすようにしてください
ちなみに腰痛については以前にも
「ぎっくり腰は『安静にする』というのは昔の話で
今は「動ける範囲で動く」というのが世界的な腰痛の基準であり
心理的要因や脳の影響があったりします」
・・・と、ブログに書きましたが
http://www.sakamoto-jt-clinic.com/blog/2015/11/post-8-160302.html
補足説明でもう一つ記事をご紹介を
「腰痛の最新の常識! 8割以上が経験する“過度な休息”は逆効果」
http://healthpress.jp/2015/12/8-3.html
前のブログに書いたことを、もう少し詳しく書かれています
この記事のポイントは4つ
・腰痛は特別なことではない
・画像所見はあまりあてにならない
・手術が必要なケースは多くない
・過度な休息は逆効果
まだまだ昔の常識にとらわれている方が多いので
ぜひご一読ください