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2018/12/18

関節の安定化で怪我の予防、痛みの改善

人の身体にはおよそ260もの関節があります

がっちりかみ合うようになって、ほとんど動かないものや

正座をするときの膝のように二つ折れになるもの

肩のようにグルグルと回せる自由度の高いものなど

さまざまな関節があり

それら関節には「遊び」があるようにできています

遊びとは

例えば自転車や車のブレーキには効き始めるまでに

少しの遊びがあるのと同じようなものをイメージしてもらえれば

わかりやすいと思います

もしその遊びがなければ、急ブレーキがかかる=負荷が大きい

ということになってしまいます

関節に置き換えるとその遊びが緩衝となって、大きな怪我を防ぐようにできています

もし遊びがなければ急な負荷がかかった場合に

すぐに骨折や脱臼をしてしまいます

そのため、ある程度の動きができる遊びがあります

関節の中では骨が回転したり、横滑りする並進運動をしています

その関節運動は関節面の構造や、関節包、靱帯、筋などで制御されています

そんな関節を安定化するには、機能的中心化が必要だと言われています

それは遊びがあるけれども、一定方向に負荷が偏っていない状態のことで

・関節周りの筋肉がバランス良く活性化されていること

・構造が保たれていること

・関節面に均等に圧が加わっていること

・関節内に過度のせん断力が発生せずに動きが行えること

機能的関節セントレーション

※図は肩関節(肩甲骨と上腕骨)の中心化

例えば膝の関節でみてみると

内側の安定化には
・半腱様筋
・薄筋
・縫工筋
・半膜様筋

外側の安定化には
・大腿筋膜張筋
・大腿二頭筋
・膝窩筋

前方の安定化には
・大腿四頭筋

後方の安定化には
・腓腹筋

と、これだけの筋肉が関与しています

これらのどこかに負荷が集中する状況になると

筋筋膜性の膝の痛みが出たり

長い目で見ると継続する負荷がもとで

変形性の膝関節症になってしまいます

関節の安定化は身体のためにとても重要です!