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2020/02/15

レントゲンで異常はないのに痛いのはなぜ?

昨日はバレンタインデー!

学生の頃、この日の朝はなんだか落ち着かなかったのを思い出します(笑)

今となってはなんとも思わなくなりました・・・


さて、患者さんが来院時によく言われるもののなかに

「レントゲンを撮っても異常はないけど、痛みがある」

というものがあります

身体のどこでも起こるものですが、その代表例として腰痛があります

腰痛について、詳しくは以下を参考に ↓



話を戻して

なぜレントゲン検査をしても何も異常がないのか?

それは・・・

レントゲンで「骨」は写りますが、軟骨・靱帯・筋肉などは写りません

レントゲンでは「骨に異常がある or ない」がわかるだけであって

軟骨・靱帯・筋肉などは骨の状態からおよその推測ができるだけだからです

もっと細かく、ちゃんと軟骨・靱帯・筋肉の状態を見るには

CTやMRI検査を受けなければわからないということになります

その痛みの原因がMRIを撮ってみたら、内科の疾患よるものだとわかることもありますが

中にはMRIを撮っても異常がないものもあります


ちなみに接骨院ではレントゲンは撮れませんので

うちでは骨の損傷を鑑別するツールとして音叉を使用しています


さておき、レントゲンや音叉の検査で異常が見られないもの

MRIで異常が見られないもの・・・

そういったものの多くは「筋・筋膜」や「靭帯」に由来する痛みで

筋肉・筋膜の癒着や靭帯の損傷、それに伴う筋肉の滑走不全や伸張性低下が原因です

また、過緊張を起こすと血流不全も起こします

それに伴ってしびれるような神経症状が出ることもあります


そういった症状が出ている人は何度も繰り返す動作や、持続する動作など

一定の動きをして同じ部分にずっと負荷をかけている場合が多くみられます

・繰り返す動作が多い → スポーツ選手や単純作業など

・持続する動作が多い → デスクワークや運転手など座りっぱなしの人や、立ちっぱなしの人など


また、こういった繰り返す動作や持続する動作に思い当たるところがなくても

身体の使い方の癖で同じところにずっと負荷がかかっていることがあります


人間の身体には600を超える数の筋肉があり、それらが収縮したり弛緩することで関節を動かした結果

さまざまな動作をすることができます

これは一つの筋肉で動作を行っているのではなく、スムーズな動きをするために

いくつかの筋肉が中枢神経系の制御を受け、協調して働くことで動作が行われています


これらの協調性が保たれていない場合、関節の過剰な可動や可動性の制限が起こり

それをカバーするために代償動作が生じます

その結果として関節の機能不全や、一部の筋肉への負荷集中による痛みや障害が発生します

これらの多くが「レントゲンを撮っても、何もないけど痛いもの」の原因や

休むことや施術でいったん改善したとしても、また同じところに痛みが出る原因になっています


そうするといつまでも痛みに悩まされたり

スポーツをしている人では長期離脱に繋がります

こういったものをきちんと改善するには、施術だけではなく

身体の使い方や動作の再教育が必要になります