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2016/5/11

「痛み」と脳の関係

ゴールデンウィークはゆっくり過ごされた方も

今週からは日常に戻り、ボケていた身体もやっと慣れてきた頃でしょうか?(・∀・)


さて、私をご信頼いただき通院されておられる方の中にも

施術後に痛みが改善してもまたぶり返してしまったりと

一進一退で改善するのに時間を要する方もおられます


患者さんの日常生活上の管理が行き届いていない場合や

私の技術、勉強不足ということもあります・・・(-_-;)

そこはもっと精進しなければいけません・・・が

特にこれといった原因もなく、画像所見でも異常がないという場合

そういった方にはある共通点があります


それは・・・

寝つきが悪い、怖がり、不安を感じやすいなどの「メンタル面」です


当院のコンセプトは「身体の環境を整える」です

これにはもちろんメンタル面も含まれるのですが

最近特にその影響を感じることが多いです


ヒトの脳には神経伝達物質がいくつかあり

その作用で様々な感情や快感を感じることが出来ます

よく興奮すると「アドレナリンが出る!」とかの表現を

聞いたり言ったことはないでしょうか?

その神経伝達物質で特に重要とされているのが

セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンの3つです


それぞれの主な役割として

セロトニン:衝動、心身の安定、心の安らぎ

ノルアドレナリン:興奮、意欲、不安、恐怖

ドーパミン:快感、意欲、学習、モチベーション

などがあります

「痛み」は神経の侵害受容器が刺激を受けることで感じます

その痛みを抑制する神経伝達物質が「セロトニン」です

その効果をもう少し詳しく書くと

1.体内時計の調節と覚醒作用
2.情動の制御
3.衝動行動や依存性の抑制
4.気分調節
5.痛覚の抑制
6.記憶力・学習能力
7.運動機能
8.呼吸制御

の8つあり、特に「痛覚の抑制」の作用が体を改善する上でポイントになるわけです


また、セロトニンはノルアドレナリンやドーパミンの暴走を抑え、心のバランスを整える作用のある伝達物質です

セロトニンの不足は、身体・精神の両面に様々な影響を及ぼします。

逆にセロトニンが足りていれば心のバランスを整え、心の安らぎを与えてくれます

身体症状としては疲れやすかったり、寝付きが悪い・眠れない(不眠)、肩こりになりやすい、偏頭痛など

精神症状としてはぼーっとする、やる気が起きない、集中力がない、イライラして怒りっぽい

落ち込みやすい、すぐくよくよする、緊張しやすい、ストレスが溜まりやすい・・・などなど

こうした症状が慢性的に現れるような場合、脳内のセロトニンが不足している可能性があります

またセロトニン不足は様々な依存症や、うつ病、自律神経失調症などと関連があると言われています


先に書いたようにセロトニンには、ノルアドレナリンやドーパミンの暴走を抑えるブレーキの役割があるので

ノルアドレナリンの特に「不安」、「恐怖」を抑え

セロトニンの作用で「痛覚を抑制」する・・・

という作用は痛みを改善する上でとても重要になってきます


じゃあ、その大切なセロトニンを増やすにはどうすればいいか?

・・・長くなったのでそれは次回に持ち越し!(>_<)