ブログ

ブログ

2019/1/11

あぶない腰痛の見分け方

腰痛にはぎっくり腰のような急性腰痛や

何ヶ月も続くような慢性的な腰痛があり

それらはさまざまな原因、病態があり、治療方法も異なります

その腰痛の85%が"原因不明"といわれている「非特異性腰痛」であり

「画像所見で異常がみられない腰痛」と定義されているものです

画像所見で異常がみられないということは

X線検査(レントゲン)やCT検査で異常がみられないということになります

が、

これらの検査は放射線を被曝していることになります

検査の結果、何もなくて良かったと考えるか

無駄に有害な放射線を浴びてしまった、、、と考えるか

皆さんはどちらでしょうか?

ちなみに日本人は年間当たりの放射線被曝量が世界と比べて多く

その中でも医療被曝が大半を占めています

年間被曝量

図は環境省からデータの抜粋です

詳細は以下のリンクからご確認を

環境省 年間当たりの被ばく線量の比較


放射線ががんのリスクを上げることは皆さんご存じだと思います

がんのリスクマネジメント的にも、大切な日本の医療財源確保のためにも

こういった無駄な被曝(検査)を減らすことは、必要ではないでしょうか


じゃあどうやって?という話になりますが

世界や日本でも腰痛ガイドラインが作られていて

そこには「レッドフラッグ」というものが決められています

レッドフラッグ=精密検査を要する所見 です


腰痛のレッドフラッグとして

・馬尾症候群の兆候(尿閉、便失禁、サドル麻痺など)

・夜間や横になった時の進行性の激しい痛み

・重大な外傷

・体重減少

・がん病歴

・発熱

・静脈注射やステロイド剤の使用

・50歳以上

これらに当てはまる場合には重篤な疾患の存在が疑われます


逆にこれらにあてはまらない場合

重篤な疾患の疑いはほとんどなく、腰痛発症後4〜6週間までの

画像検査にはあまり臨床的メリットはないとのこと

あてはまらないものの多くは筋筋膜性の腰痛であり

姿勢や日常の身体の使い方に問題があるものです


賢く正しく理解すれば、リスクも減らして腰痛を改善できます!

背中・腰の症状


関連ブログ

ヘルニアは腰痛の原因?

坐骨神経痛は症状

腰痛にヘルニアは関係ない

慢性的な腰痛と腹圧の関連性

腰部脊柱管狭窄症について