腰痛にはぎっくり腰のような急性腰痛や
何ヶ月も続くような慢性的な腰痛があり
それらはさまざまな原因、病態があり、治療方法も異なります
その腰痛の85%が"原因不明"といわれている「非特異性腰痛」であり
「画像所見で異常がみられない腰痛」と定義されているものです
画像所見で異常がみられないということは
X線検査(レントゲン)やCT検査で異常がみられないということになります
が、
これらの検査は放射線を被曝していることになります
検査の結果、何もなくて良かったと考えるか
無駄に有害な放射線を浴びてしまった、、、と考えるか
皆さんはどちらでしょうか?
ちなみに日本人は年間当たりの放射線被曝量が世界と比べて多く
その中でも医療被曝が大半を占めています
図は環境省からデータの抜粋です
詳細は以下のリンクからご確認を
放射線ががんのリスクを上げることは皆さんご存じだと思います
がんのリスクマネジメント的にも、大切な日本の医療財源確保のためにも
こういった無駄な被曝(検査)を減らすことは、必要ではないでしょうか
じゃあどうやって?という話になりますが
世界や日本でも腰痛ガイドラインが作られていて
そこには「レッドフラッグ」というものが決められています
レッドフラッグ=精密検査を要する所見 です
腰痛のレッドフラッグとして
・馬尾症候群の兆候(尿閉、便失禁、サドル麻痺など)
・夜間や横になった時の進行性の激しい痛み
・重大な外傷
・体重減少
・がん病歴
・発熱
・静脈注射やステロイド剤の使用
・50歳以上
これらに当てはまる場合には重篤な疾患の存在が疑われます
逆にこれらにあてはまらない場合
重篤な疾患の疑いはほとんどなく、腰痛発症後4〜6週間までの
画像検査にはあまり臨床的メリットはないとのこと
あてはまらないものの多くは筋筋膜性の腰痛であり
姿勢や日常の身体の使い方に問題があるものです
賢く正しく理解すれば、リスクも減らして腰痛を改善できます!
関連ブログ