先日から会議続きで休診をいただき、ご迷惑をお掛けしておりました
さて、みなさん一度は聞いた事がある「坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)」という単語
けっこう勘違いされている方もおられますが
坐骨神経痛は「症状」であって「病気」ではありません
坐骨神経は人体で最も太い神経です
(後ろから見た図で、一番太く光っているものが坐骨神経)
この神経がなんらかの刺激を受けて出る症状が「坐骨神経痛」と言われるものです
その症状として痛みやしびれ感、だるさなどで
ひどくなるとお尻〜ふとももの裏だけではなく、ふくらはぎ〜足先まで出てくることもあります
その原因となるもののひとつとして、梨状筋症候群があります
梨状筋はお尻の部分、骨盤(仙骨)から大腿骨にかけてついている筋肉です
(後ろから見た図、画像の黄色く光る部分)
この梨状筋の下を坐骨神経が通ります
梨状筋が過緊張を起こして坐骨神経を刺激することで
痛みがでるものを「梨状筋症候群」といいます
梨状筋が過緊張を起こす原因として
身体の使い方、身体の連動性低下、骨盤の変位などが考えられます
先日も同じような症状で腰、お尻、ふとももに痛みがあり
足に力が入らず、立てない、歩けないという50代女性の方が
傘を杖代わりにして来院されました
とある医療機関ではレントゲン検査ののちに
すべり症という診断をいただいたそうですが
すべり症は腰痛の原因にはなりません
過去の研究データなどで検証されており
また
「腰椎すべり症、分離症(初期の疲労骨折は除きます)、椎間板や軟骨の変性が痛みの原因となることはありません。」
と、はっきり言われている整形外科のドクターもおられます
さておき、先ほどの女性の患者さんがどうなったかというと
初診の日から4日間は毎日施術
5日目は歩いて電車に乗って仕事復帰
週が明けて一週間後、普通に歩く、痛みはほぼない状態に回復していただけています
また、痛み止めの薬について
「坐骨神経痛にリリカは効かない?」という研究データもあるようです
個人的にリリカにはあまりいいイメージがありません
服用されている方の改善は、様々な背景から割と時間がかかる印象なので、、、
正しい情報を知り正しく対処することが、早期改善への近道です